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ウツボカズラの夢/乃南アサ

家族に秘密にしていることって、ありますか。

本書には、父親、母親、子どもたちのそれぞれが、互いに秘密を持ちながら暮らしている家族が登場します。

家族がバラバラといえばそうだし、自由といえばそうともとれる、なんとも不思議な家族です。

そこに、親類の女の子が居候することになり、ちょっとシンデレラっぽい展開にもなっていきます。

ウツボカズラの夢ウツボカズラの夢
(2008/03/19)
乃南 アサ

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母が亡くなり、父が再婚して異母兄弟が生まれることになった未芙由は高校卒業後、東京の親類に家に居候することになります。

母の従妹の尚子おばさんは、専業主婦でありながら毎日ようにどこかに出かけ、おばさんのダンナさんは毎日帰りが遅くてほとんど晩ごはんを家で食べることが無く、そして、大学生の長男と高校生の長女も遊び歩いて家に寄りつこうとしません。

家事が苦手なおばさんにかわって、未芙由は家事を切り回し、おばさんの愚痴っぽい話を聞きながら過ごすうちに、この家に居場所を見出していきます…。


こんな家族がいるのかー?と言いたくなるぐらい、自分勝手で気ままなひとたちの集まりです。

浮気癖のあるダンナさんは次々と浮気相手を変えていき、高校1年生の長女は父親のわからない子どもを妊娠し、大学生の長男は年上の女性と同棲し、エステやスポーツクラブに通い、友人と飲み歩くおばさんは年下の男性と恋に落ちるのです。

でも、彼らのうわてを行くのが未芙由です。

垢ぬけない田舎娘が、ばれようものなら、この家族に大波乱が起きそうな出来事を仕出かすのですが、これがいわゆる「二股」です。

ネタばれになってしまいましたが。


恋愛の修羅場を経験したことの無いワタシは、二股をかけた、かけられた(こっちは気付いていないだけかもしれない)、という経験をしたことがありません。

小心者のワタシには、二股をかけるなんて到底できそうにありませんが、そういう状況になれば、意外とあっさりやってしまいそうな気がしないでもありません。

以前友人から、学生の頃、四股か五股をかけていたときがあって、ホント大変だった、というのを聞いたことがあります。

それからすると、二股なんてかわいいものかもしれません(?!)。

ま、ワタシには縁の無いことなんですけど…。



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プリズム/野中 柊


柔らかな文章に惹かれて読み始めたら、婚外


恋愛の話でした。


本のはなし ホンの少し


外科医の幸正さんと結婚して6年の波子は、


誰にも知られることなく、幸正さんの親友の


高槻さんと恋愛しています。


波子と高槻さんが恋に落ちる前、高槻さんは


紀代美さんと結婚していて、2組の夫婦はよく


一緒に食事をしていて、波子は紀代美さんと


2人で出かけるほどの仲でした。


しかし、高槻さんと紀代美さんが離婚を決めた


ちょうどその頃に、波子は高槻さんからの突然


のキスでそれまで意識していなかった彼に恋


してしまいます。


高槻さんの部屋で会うだけの密やかな恋愛


でしたが、突然終わりが訪れます。


高槻さんの「きみたちは残酷だね」という言葉


を最後に。


そして、その後、幸正さんの交通事故の連絡を


受けた波子は、高槻さんとの突然の別れの理


由も、幸正さんの秘密も知ることになります。







あまり出来のよくないドラマなどでは、夫のことが


嫌でたまらず、愛人の元に走る、という女性が登


場しますが、ワタシには人の気持ちはそんなに単


純なものとは思えないのですが。


波子は高槻さんのことが好きで好きで、会いたくて


たまらないのですが、だからといって、夫である幸


正さんのことが嫌いなわけではなく、愛情を持って


幸せな生活を送っています。


ワタシはこちらのほうが真実のような気がします。


いわゆる、恋と愛の違い、ってことでしょうか。


経験不足のワタシでは、あまり説得力のあること


は書けませんが。





よく、マナー違反の人に、「ばれなければ、やっ


てもいい」という考えは良くないと注意しますが、


婚外恋愛をしている人に関して言えば、あては


まりませんね。


ばれないことがマナーであり、必要最低限のル


ールなのではないでしょうか。


波子と高槻さんも誰にも知られないように、逢瀬


は高槻さんの部屋だけで、2人は何も求めず、


何の約束もしません。


これこそ、正しい形なのではないでしょうか。


といっても、不倫に正しさを求めるのもおかしな


話ですが・・・。



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ふたたびの恋/野沢 尚


『ふたたびの恋』 は 「ふたたびの恋」 「恋のき


ずな」 「さようならを言う恋」 の3編からなる短


編集です。


どれも、程度の差こそあれ、すれ違ってしまっ


た男女がほんの少し向き合うことで、再び前


を向いて歩き始めるという話です。


本のはなし ホンの少し


「ふたたびの恋」 は、シナリオスクール講師と


教え子として知り合い、付き合うようになりなが


らも、教え子の女性のほうがシナリオライター


として売れていくのと入れ替わるように、講師


の男性のほうが仕事に行き詰まっていったこと


が原因で破局した2人が、2年後に再会する話


です。



「恋のきずな」 は、夫が単身赴任中のため高


校生の息子と暮らす主婦が、息子の友人に


淡い恋心を抱く話です。



「さようならを言う恋」 は、突然の交通事故で


息子を亡くしたことが原因で離婚した夫婦が、


元妻が再婚する、その結婚式当日に再会す


る話です。






「ふたたびの恋」 の主人公の男性が、思うよう


に仕事が進まないときに、女性が順調に仕事


に恵まれていく姿を目の当たりにして、荒む様


子、理解できないことはないですね。



ワタシは、「男の人を立てる」 なんてことを、こ


れっぽっちも考えたりしないタイプなのですが、


仕事についてだけは、パートナーのほうが自


分よりも活躍していてほしいですね。



男の人というのは、仕事が思うようにいってい


れば、その他の細かいことは気にならない生き


物だと思いますから。



なので、彼女や奥さんを束縛する男性の話を


聞くと、「きっと思うような仕事ができていないん


だろうなあ」 と自分勝手に判断したりしています。




こんな考えを持つワタシなので、優劣がはっきり


見えるような仕事の同業者夫婦にはなりたくない


ですね。



でも、もしそんな状況になるとしたら、「自分はある


程度の地位を確立して高収入を得ているけれど、


自分が仕事をしないと夫には仕事がない松任谷


由実・正隆夫婦」 より、「夫がある程度の地位を


確立し、コンスタントに高収入を稼いでくれるため、


自分は趣味程度に仕事を楽しむことができる山下


達郎・竹内まりや夫婦」 のほうがいいですね。



ま、仮定の話なので、どうでもいいんですけど・・・。



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悪魔の羽根/乃南アサ


本書は、乃南アサのミステリー短編集です。


表題作は、あまりミステリーっぽくないので、


ミステリーかどうか、判断の分かれるところ


ではないでしょうか。


本のはなし ホンの少し


フィリピン人のマイラは、大学で日本語と日本


の歴史を学んだあと日本に来て、九州で英語


とフィリピン語の通訳をしていたときに、卓也と


知り合い、結婚します。


祖国フィリピンと似た気候の九州で、2人の子


を産み育て、家族4人幸せな生活を送っていた


矢先、卓也が新潟に転勤することになります。


雪を見たことがなかったマイラは、最初は、新


天地 新潟にも馴染もうと努力します。


しかし、冬になると、雪に閉ざされ、今まで経験


したことがないような寒さとどんよりした天気が


続く気候に、マイラは外出するのも億劫になり、


塞ぎ込むようになります。


そのうち、新潟に馴染んでいく卓也と2人の子


どもたちに悪意を抱くようにさえなってしまい


ます。




こういうこと、あるでしょうね。


以前、ロンドンで暮らしている人が、いつまで


たっても、ロンドンの冬に慣れることができない、


と言っているのを聞いたことがあります。


沖縄で生まれ育った友人は、京都の冬は日照


時間が短くて、つらいと言っていましたし。



暑さには弱いけれど、寒さには強かったはずの


ワタシも、年々寒さがこたえるようになってきま


した。


で、たまに、老後を快適に過ごすためにはどこ


に住むのがいいか、考えてみたりします。



これ、結構おもしろくて、頭の中であちこち行った


つもりになって(実際にはそんなにいろんなところ


に行ったことがあるわけではないですが)、楽し


めます。



でも、いつもたどりつく結論は、「京都の冬と夏は


暮らすのには適していない」ということです。


京都で生まれ育ち、今も京都に住んでいるワタシ


がこんなふうに思うんですから、1200年前の人


はなぜ京都を都にしようと思ったんでしょうね。




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お引っ越ししてまいりました。
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