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シーボルトの眼/ねじめ正一


ねじめ正一というと、コメンテーターとしてよく


テレビに出演している人というイメージだった


のですが、これを読んで、彼に対する認識が


変わりました。


こんな有名な歴史上の事件を、こんなにも粋


な切り口で書き上げているのですから。


本のはなし ホンの少し


慶賀はオランダ商館お抱え絵師で、長崎の


出島に自由に出入りしています。


商館長や商館員たちには任期があり、本国


オランダから次々入れ替わっていきますが、


その中で慶賀を強く惹き付けたのはお抱え医


師としてやってきたシーボルトでした。


彼は医師として優秀なだけでなく、日本の文化


にも深く興味を持っており、慶賀に様々な事物


を正確に絵として残すよう指示します。


そして、オランダ商館長将軍拝謁のため江戸


への旅に同行した慶賀は、シーボルトが日本を


深く知ろうとする余りに起こしてしまった事件に


巻き込まれます。






ここでは、シーボルトとその妻 おたきのことも描


かれています。


おたきとその娘 稲は、シーボルトに捨てられたの


だと、ワタシは思っていたのですが、どうもそうで


はなかったようです。


現在とは違い、外国に行くことを誰もが許されてい


るわけではなかった時代には、深く愛し合い、お互


い離れがたく思っていても、帰国する旦那さまにつ


いて行くわけにはいかなかったんですね。



独身を通していた慶賀ですが、江戸で生涯を共に


過ごしたいと思う女性と出会います。


葛飾北斎の娘で絵師の阿栄です。


彼女は身なりも言葉遣いも構わず、女性としては


しっちゃかめっちゃかなのですが、絵師としては才


能も向上心もあり、慶賀はそこを含めて彼女に惹


かれるのです。


いいですねー、ワタシはこういう関係、好きですね。


お互いの才能を認めあい、そのうえで男女として愛


し合っているなんて、最高だと思います。



慶賀は、男性から愛されることで幸せを見出すおた


きと、自分の進む道をしっかり持つことが幸せである


阿栄と、どちらが女性として幸せなのか、考えます。



若い方はあまりご存じ無いかも知れませんが、かつ


て女性の幸せの形を、結婚後引退して家庭に入った


「山口百恵」と結婚してもなお自分の道を進み続ける


「松田聖子」になぞらえるというのが話題になったこ


とがありました。


どちらがいいか?と問われても、ワタシにはどちらも


極端過ぎて、なんとも答えにくいですね。


強いて言えば、結婚離婚を繰り返す松田聖子より


結婚が1回で済みそうな山口百恵のほうがいいで


すね。


結婚は面倒くさいので、1回で十分ですから・・・。


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