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余命/谷村志穂


「余命」は去年、松雪泰子主演で映画化され


ましたね。


映画は見ていないのですが、妊娠と余命とい


う、いわば命の始まりと終りが同時に描かれ


ているということで、興味を持ちました。


本のはなし ホンの少し


滴(しずく)は、医大の同級生でありながら、


医者ではなくカメラマンの道を選んだ夫 良介


と二人で暮らしています。


外科医として忙しい日々を送っている滴でし


たが、そんなある日、結婚10年目にしてよう


やく妊娠したことに気がつきます。


しかし、時を同じくして、14年前に患った乳


がんの再発を発見してしまいます。


乳がんの再発に、自らの命がそう長くないこ


とを判断した滴は、再発の事実を良介に話せ


ば、治療のためにお腹の子をあきらめなけれ


ばならないと考え、彼に隠したまま出産する


ことを決意します。



滴は、治療を受けずに出産するという決意


が揺るがないように、そのときたまたま良介


に依頼があった孤島での3カ月に渡る写真


撮影を引き受けるよう言います。


何も知らずに孤島に渡った良介は、滴から


見捨てられたと思い、彼女との連絡を一切


断ったため、滴は日々大きくなっていくがん


とお腹を抱えて、出産するという苦しい状況


をひとりで乗り切ることになります。








妊娠とは我が子との出会いの準備であるの


に対し、自らの長くはない命と向きあうこと


は別れの準備であり、その両方を受け入れ


た滴の強さ、並大抵のものではないですね。


人間は所詮ひとりなのですから、出会いが


あれば別れがあるはずで、死別、性別に関


わらず、潔く別れる強さ、持ちたいですね。


今ワタシが最も欲しいものが、これかも知れ


ません。




滴は出産時の様子を「激しい痛みの後に最


高の官能を覚えた」と表現していますが、ワ


タシには、ん?って感じですね。


ただひたすら痛いだけでしたから。


ただ、何人か集まって出産の話をすれば、


三者三様でそれぞれ違いますから、そうい


うこともあるのかも知れません。


また、他の人との違いを話すだけでなく、自


分の出産は誰よりも大変だった、と主張する


方も時々おられますね。


他の人が話しているときに、割り込むように


して、「私のときは××で、△△で、あなたた


ちとは違って、とっても大変だった!」と主張


されている方を見ると、ホントにそんなに大変


だったのなら、今頃母子でぴんぴんしている


ハズないんじゃないの?と思ってしまうワタシ


は冷たいのでしょうか・・・?



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