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マリー・アントワネットの生涯/藤本ひとみ


マリー・アントワネットといえば、世界史が苦手


な方でもご存知の方が多いのではないでしょ


うか。


かくいうワタシもそうです。


王妃でありながら断頭台に立つという、衝撃的


な死もさることながら、残されたエピソードも


バラエティに富んでおり、もし現代に生まれて


いたら、スキャンダル女優の名を欲しいままに


していたのではないでしょうか。


本のはなし ホンの少し


本書では、そんな彼女の人生が、史実に基づ


いて明らかにされていきます。


名門ハプスブルク家に生まれたマリー・アント


ワネットは、オーストリアとフランスとの関係を


強固にするため、フランス王太子(後のルイ


16世)と政略結婚します。


その後王妃となった彼女は、国民のために使う


べき血税を、自らの享楽のために浪費し、その


結果、フランス革命を引き起こすのです。




歴史家の発言と文献の引用によって詳らかに


される彼女の姿は、悪人というより、人間的に


未熟者であったようです。


筆者も繰り返しそう述べています。


筆者は女性ならではの目線で、彼女を皮肉っ


ていて、ヨーロッパ中世史が全くわからない人


でも、難なく読めると思います。



アントワネットは、パンが無いという国民に、「パン


がなければケーキを食べればいい」と言ったと


されていますが、真実の程はよくわからないな


がらも、本書を読む限りでは、彼女ならそう発言


してもおかしくないような気がします。



しかし、こういう人、確かにいますよね?


「我が家は狭くて…」みたいな話をすると、「じゃ


あ、広い家を買えば?」と平然と言い放つような


人です。


若い頃は、こんな人にはなりたくなあと思って


いましたが、酸いも甘いも噛み分けたつもりに


なってきた年代になると、いやいや、こんなふ


うになったほうが自分自身の精神衛生上はい


いのでは?という気がしてきました。


このような人は悪気はないのです。


ただ、頭に浮かんだままのことを口にしている


だけなので、発言するまでの迷いは一切ありま


せん。


それに対して、一応気遣いらしきことをする人


は、発言するまでに、こんなことを言ったりし


たら相手が気を悪くしないか、とか、自分自身


の人格を疑われたりしないか、とか考えてしま


います。



しかし、忍耐や根気というようなものが減ってく


るお年頃になると、相手を思いやるということが


しんどくなりつつあります。


そうすると、ストレートな発言のほうが自分に


とってラクなのではないでしょうか。


けれど、気遣い発言を長年してきた人は、そう


簡単には頭に浮かんだままのことを口にする


なんてこと、そうそう出来ることではありません。


もし、出来たとしても、友人の数を著しく減らす


ことになるのは間違いありません…。




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