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ゆれる/西川美和


この「ゆれる」は、数年前にオダギリジョーと


香川照之主演で映画化されたものを小説化


したものです。


映画やドラマを小説化したものは、文字ばかり


の絵本のような気がして、ワタシはあまり好き


ではないのですが、本書はおもしろかったで


す。


心理描写が冴えていました。


本のはなし ホンの少し


勘当されるような形で実家を飛び出し、東京


でカメラマンをしている猛は、母の一周忌の


ため久しぶりに実家に帰ります。


実家のガソリンスタンドでは、猛とそりの合わ


ない父と、穏やかな性格の兄 稔が十年一日


のごとく働いており、そこには猛が捨てるよう


にして別れた幼馴染でかつての恋人 智恵子


も働いていました。


法事の翌日、稔と猛と智恵子の3人は近くの


渓谷に出かけ、稔と智恵子はその渓谷にかか


るつり橋を渡っていたのですが、その途中で


智恵子が橋から転落します。


離れた場所にいて、転落時の様子を見ていな


かった猛には、それが事故なのか殺人なのか、


わからなかったのですが…。







実は、最後の最後まで、智恵子は誤って橋から


落ちたのか、稔に突き落とされたのか、わからな


いというミステリーでもあるのですが、それよりも


登場人物たちが次々語る心のうちが人間くさくて、


こちらのほうがおもしろかったですね。



稔は気難しい父をなだめ、自分の思い通りに生き


る弟に理解を見せる、穏やかな人だと思われてい


たのですが、終盤、そうではないことが明らかにな


っていくのです。



たまに、他人の喜びを自分のことのように喜ぶ人が


いますよね。


性格が素直ではないワタシは、こういう人を見ると、


「いい人!」と思うのではなく、「ホントにそう思って


る?」と疑ってしまいます。


例えば、子ども同士が同じスイミングスクールに通


うお母さんがいて、一方の子だけが進級テストに合


格したとします。


その状況で、合格していない子のお母さんが、その


合格した子を心から祝福しているような態度を見せ


ると、ウソっ!と思ってしまうのです、ワタシは。


なので、その後、心底喜んでいたはずのお母さんが


「そういえば、○○ちゃん(合格した子)のお母さん、


コーチに何か渡していたわよね。」


などという発言が出ようものなら、ワタシは狂喜乱舞


してしまうと思います…。



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