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傍聞き/長岡弘樹

面と向かって誉められると、なんだかお尻がこそばゆくなったりしませんか。

でも、自分のことを誉めてくれている人が、そのことを他の人に話しているのを聞いた場合だと、すんなり受け入れられたりしませんか。

傍聞き(かたえぎき)というのは、聞かせたい本人に直接言うのではなく、聞かせたい人の耳に入るように他の人に話すことで、その本人に知らせるという方法です。

本書は、表題作を含む4編からなる短編集です。

傍聞き傍聞き
(2008/10)
長岡 弘樹

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同僚だった夫を亡くして、6年生の娘 葉月と暮らす刑事の啓子は、家の近所の老婆の家に泥棒が入ったことを知ります。

別の殺人事件を捜査中の啓子は、娘が幼い頃にその老婆に世話になったこともあり、それとなくその事件の捜査の進展状況を気にかけていました。

まもなく以前啓子が逮捕した横崎が逮捕されるのですが、その横崎が拘留されている留置場の警察官を通して、啓子に面会に来てほしいと連絡してきます…。


「傍聞き」は、第61回日本推理作家協会賞を受賞した作品なのですが、確かに受賞するだけのことはある、と頷かせてくれる内容です。

この傍聞きというものですが、ここでは、真犯人の逮捕に至る場面と、葉月が老婆を思いやる場面で使われているのですが、一般的にわりとよく使うのではないでしょうか。

かくいうワタシもよく使います。

オットが頼んだことをなかなか実行に移してくれないときなどに、本人に面と向かっていうのではなく、オットの耳に届く場所で、子どもに向かって、

「お父さんが全然××をしてくれないから、お母さんの予定が立てられなくて、ホント困る!」

などという使い方です。

それ以外にも、こんな使い方もします。

自慢するのが好きな方が、例えば「ウチの子は○○のテストでいい点を取った」というようなことを吹聴されているときに、そのお子さんよりいい点数を取ったお子さんがいるのをワタシが知ったとします。

そんなことを、わざわざその自慢好きの方に面と向かって言うのも大人げないけれど、でも黙っていられないワタシは、その方に聞こえるように、他の方に「△△くんは○○のテストで●●点(自慢好きの方のお子さんよりいい点数)取ったんだって。」などと言ったりします。

傍聞きをフル活用しているワタシですが、本書とは違って、嫌味な使い方しかしていないようです…。


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