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スパイラル・エイジ/新津きよみ

アンチエイジング、最近よく耳にしますよね。

まさに、そのお年頃のワタシは、この言葉に敏感に反応してしまいます。

本書に登場する、アンチエイジングを意識し始める年代の女性たちは、突拍子も無い事件に巻き込まれたことから、自分を見つめ直します。

スパイラル・エイジスパイラル・エイジ
(2005/06)
新津 きよみ

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40歳を目前にした美樹は、薬剤師の資格を生かしてバリバリ働いており、3年前に自ら購入したマンションで暮らしています。

そのマンションで、妻子ある沢口と逢瀬を重ねていたのですが、それも破局し、その直後に街で偶然、高校時代の同級生 雪乃に出会います。

その数日後、美樹のマンションを訪ねてきた雪乃が「今、人を殺してきた」と告白するのです。

高校時代はそう仲良くもなかった2人でしたが、雪乃が妊娠していることがわかり、美樹は気乗りしないまま、彼女を自分のマンションに匿うことになってしまいます。

昼間、雪乃がひとりで過ごしていると、沢口の不倫を知った妻の暁子が美樹のマンションを訪ねてくるのですが…。



主人公は美樹かと思いきや、むしろ美樹の不倫相手 沢口の妻である暁子に焦点を当てて、物語は進みます。

自分勝手な夫と思春期の息子だけでなく、わがままな姑、小姑までそばにいるという状況の暁子は、閉塞感を覚えながら、日々を送っています。

それでも、聡明な彼女は夫や美樹を責めることはなかったのですが、ことの成行きから雪乃を匿うことに身を乗り出してしまうのです…。


商社マンの夫を持ち、優秀な私立中学に通う息子がいて、容姿に秀でている暁子は、人から、

「きれいで、可愛い子どもも素敵なご主人もいて、いいわね。」

と羨ましがられています。

しかし、彼女は自分が苦労して獲得したものではないそれらに、大きな価値を見出せず、美樹に対して、夫と浮気したことよりも資格を持ってバリバリ働いている姿に嫉妬するのです。

この感覚、わからないことはないですね。

オットや息子たちが褒められるようなことがあっても、ワタシ自身は多少は鼻高々になったとしても、「所詮、ワタシのことじゃないし」と考えてしまうと思うのです。

そんなことより、ワタシ自身ががんばっていることを認めてほしいと思うのですが、いかんせん、平凡な主婦には他人に認められるようなことなどまずないですから。

つまり、自分の土俵で相撲を取っていない、って感じがずっとつきまとっているのです。

けれども、力士となって相撲を取るだけが人生ではなく、「谷町」(ご存知でしょうか。力士の後援者です)として、土俵際でがんばっているオットや息子たちを支えることも、立派なお仕事なのかもしれません。

ただ、ワタシには「谷町」と呼ばれるにふさわしい財力は無いのですが・・・。

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