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おとぎのかけら/千早茜

童話って、じっくり読んでみるとなんとも残酷な話が多いと思いませんか。

王子を愛した人魚は海の泡となり、嘘をつき続けた羊飼いの少年は狼にたべられてしまい…。

本書は、設定を現代に移して、筆者が各童話のモチーフから創作した物語が7編登場します。

これを読むと、幼い頃に何気なく読んでいた童話が、実は心を寒くさせるような話でもあったのだというのがわかります。

おとぎのかけら 新釈西洋童話集おとぎのかけら 新釈西洋童話集
(2010/08/26)
千早 茜

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登場する童話は、「ヘンゼルとグレーテル」「マッチ売りの少女」「ハーメルンの笛吹き男」など、子どもながらにも暗く怖い印象を抱きながら読んでいたものもあれば、「シンデレラ」や「みにくいアヒルの子」のようにハッピーエンドのものも、と様々です。

中でも、ワタシが童話のモチーフが最も生かされているな、と思ったのが、「ハーメルンの笛吹き男」を元にした「白梅虫」です。

「ハーメルンの笛吹き男」といえば、ネズミの被害に悩まされていたハーメルンという街の人々が、笛吹き男にネズミを駆除できたら報酬を出す、と約束したにも関わらず報酬を出し渋ったため、笛吹き男がハーメルンの子ども全員を連れ去るという、後味の良くない物語です。

「白梅虫」は「ハーメルンの笛吹き男」とは人物設定も内容も全く違います。

しかし、どちらも読んだあとに「自業自得」という言葉が浮かんでくるのです。

しかも、約束を守らなかった本人に災いが起こるのではなく、その本人が最も大切にしている人に被害が及ぶというところまで同じでした。

最近は、幼児に残虐なものを見せるのを避ける傾向にあるようで、イソップやアンデルセンなどの童話があまり読まれなくなっているような気がします。

ウチの息子たちもほとんど読んでいないのではないでしょうか。

しかし、ワタシの幼い頃はこれらの童話に加えて、「舌切雀」や「花咲かじいさん」などの懲罰系の昔話も盛んに読まれていたように思います。

そんな中で、文字に関しては早熟で、インドア派だった幼少時のワタシが、繰り返し読んだ童話が「雪の女王」でした。

当時も今もどこがおもしろかったのか、よくわからないのですが、不思議だったのは読むたびにストーリーが変化することでした。

おそらく、幼稚園入園前のことだったので、1回読んだだけではストーリーが把握できなかったためだと思いますが、それはそれで新鮮でした。

しかし、それからウン十年を経て、手に取った本が以前に読んだことがあったとしても、そのことをすっかり忘れているという不思議な出来事に遭遇するようになりました。

しかも、パラパラとページをめくったぐらいでは思い出すことはなく、思い出したとしても結末を忘れているのです。

ま、これはこれで、新鮮な体験と言えなくもないのですが…。


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