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罪びと/高任和夫

会社とは、こんなにもギスギスしているものなのでしょうか。

本書を読むと、大企業の内部がいかに殺伐としているか、がよくわかります。

本書は郊外のとあるスナック「順子」の常連である、出世街道から外れた商社マンや早期退職した元銀行マンが主人公となる短編集です。

罪びと罪びと
(2008/08/21)
高任和夫

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標題作の「罪びと」は、商社に勤める主人公 井狩の同期の深津が、1億円もの大金を横領して失踪したことから事件が始まります。

深津が会社の金を横領するようには思えない深津は、社内上層部からの指示もあり、事件の真相を調べていくうちに、家庭円満に暮らしていると思っていた深津が、妻とは家庭内別居の状態にあり、そのうえ年上の愛人がいることを知ります。

ようやく探し出した深津の苦悩に共感した井狩は、横領の真犯人が全く別の人物であることに気付きます…。


井狩は49歳なのですが、この年齢というのは、商社のみならず組織で働く者のその後の明暗をくっきり分ける時期のようですね。

確かに、新入社員の数と取締役の数はイコールではないので、50歳前後というのは、ふるいにかけられる時期なのかもしれません。

ここに出てくる出世コースにのった者たちは、仕事は大して出来ないけれど、自らの保身に走ることにはぬかりなく、また上層部の意向を第一として行動する人物として描かれています。

実際の企業マンはこんな人物ばかりではないと思いますが(そうでないと会社が倒れるので)、上層部の評価を得ている者は、部下からの支持は得にくい、というのはあたっているかもしれませんね。

本書はいわゆる企業ものとされる小説ですが、少し恋愛っぽい部分もあって硬派一辺倒ではないので、わりと読みやすいと思います。

妻とは家庭内別居の状態にある井狩は「順子」の常連である三千代に気持ちを寄せ始め、また妻を亡くした元銀行マンの藤倉は「順子」のママと恋愛関係にあるのです。

こんなふうにいくつになっても恋愛ができるなんて、羨ましいですね。

きっと年齢を重ねても、女性らしさを持ち続けている人なんでしょうね。

最近雑誌で、年をとっても「オバさん」と呼ばれない人と呼ばれる人の違いは、3つのくびれがあるかどうかであるというのを読みました。

その3つは、ウエストのくびれ、足首のくびれ、あごのくびれ(つまり二重あごになっていないかどうか)を指すそうです。

さっそく我が身のチェックをしてみたところ、現時点ではまだなんとか許せる範囲だったので、少し安心したのですが、近い将来「オバさん」と呼ばれて、とっさに振り向いてしまう自分の姿が想像できないこともないのです…。


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