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風化する女/木村紅美

最近はあまり耳にしなくなりましたが、「オールドミス」という言葉をご存知でしょうか。

辞書で調べたら、「老嬢」とありました。

本書に登場する女性は、世間の人がイメージするオールドミスにわりと近いかもしれません。


風化する女風化する女
(2007/04)
木村 紅美

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1人で暮らすアパートの部屋で死んでいた「れい子さん」は、無断欠勤が続いたことを不審に思った上司によって、発見されます。

彼女は、43歳まで結婚もせず、入社以来20年一般事務職として、新卒社員と変わらない仕事を続けており、社内には親しい人がほとんどいなかった彼女と唯一交流があったのが「わたし」でした。

上司から、実家とも疎遠になっていた「れい子さん」の部屋の整理を頼まれた「わたし」は、恋人の存在などまるで感じられず、地味で目立たない生活を送っていた彼女の意外な面を知ります。

いつも地味なファッションなのに、下着はいわゆる勝負下着とよばれる派手なものばかり身につけていたり、携帯の待ち受け画面が男性の写真だったり、メールの受信簿は迷惑メールばかりなのに、送信簿には同じ男性にメールを送り続けている履歴があったり、と。

そして、ひょんなことから、その写真の男性が北海道に住んでいることを知った「わたし」は、彼女の机から見つかった北海道行きの飛行機のチケットを利用して、彼に会いに行こうと思い立ちます…。




女性というのは(だけではないのかもしれませんが)、境遇が似ている者同士で親しくなる傾向にあるように思います。

会社の同僚だったり、ママ友だったり、パート仲間だったり。

学生時代は四六時中一緒にいて、ずーっとおしゃべりしていた友だちでも、卒業してウン十年を経て、かたや3人の子持ちの専業主婦、かたや独身のキャリアウーマンとなると、話すといっても、昔の思い出ぐらいしか無いのではないでしょうか。

女子社員の結婚退職が慣例化して若い女性社員が次々入社してきて、またかつての同僚が結婚し、子育てを経た後パート社員として戻ってきても、「れい子さん」と立場を同じくする人はほとんどおらず、彼女には親しくする人などいなかったのでしょう。



わりと若くで結婚したワタシは、結婚の意義など深く考えることもなく、この年齢になってしまいましたが、本書を読んで、ひとつだけわかったことがあります。

結婚とは、「家族をつくること」なのだと。

子どもを持つ、持たない、に関わらず、結婚するともれなく配偶者という家族を持つことになりますから。

現在放送中のドラマ「最後から二番目の恋」でも、小泉今日子が独身の友人たちと飲みながら言っています。

「(結婚もせず、子どもも産んでいない私たちは)家族をつくっていない」と。

でも、キョンキョンとなら家族になりたい、と思う人はいっぱいいると思いますけど…。


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