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東京ロンダリング/原田ひ香

賃貸マンションや借家などで人が亡くなった場合、不動産業者は次の入居者にその事実を伝える義務があるのをご存知ですか。

しかし、一度誰かが住めば、それからあとの入居者には伝えなくてもいいそうです。

本書の主人公は、死亡者が出た部屋に住むことで、その部屋を「ロンダリング」する仕事をしています。


東京ロンダリング東京ロンダリング
(2011/07/26)
原田 ひ香

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離婚して傷つき、ぼろぼろになったりさ子は、部屋を借りるために訪れた「相場不動産」の相場から、部屋をロンダリングする仕事を教えられます。

死亡者が出た部屋は、家賃を安くしても入居者が見つからないため、大家が家賃も取らずに日当を支払ってまで、短期間入居してくれる人を探しているのです。

簡単そうにみえても、意外に成し遂げることが出来る人がいない中、りさ子はそのような部屋を転々として、淡々とロンダリングをこなしていきます。

東京には、そのような部屋が次々出てくるため、りさ子は次の仕事に困ることもなく、そんなりさ子を見て、相場は彼女がしていることは東京をロンダリングしていることだと話します。

そんなふうに根無し草のような生活をしていたりさ子でしたが、「乙女アパート」に入居し、大家の真鍋夫人と知り合ってからは少し状況が変わり…。




自宅で亡くなった人のうち、その最期がお風呂である人が多いというのを聞いたことがあります。

見知らぬ人が亡くなった後の部屋に住むこと自体にも抵抗はありますが、それ以上に亡くなった人が浸かっていた浴槽に入ることのほうがより抵抗が強いのではないでしょうか。

りさ子は、そのようないわく付きの浴槽も難なく使うことができるのですが、ワタシにはムリでしょうね。

部屋で1日中本を読んでいてもお金がもらえる、というのはかなり魅力的なんですけどね。



「ロンダリング」とは「洗浄する」という意味だそうです。

その言葉どおり、マネーロンダリングは不正な金を合法化することですし、本書のような場合も人が亡くなったという事実を消し去る働きをしています。

ある行為を経ることで、それまでの悪行をきれいさっぱりリセットできるのなら、ワタシ自身をロンダリングしてみたいですね。

そうすれば、嫌いな食べ物もこっそり残したりせずに食べきり、嫌いな人にも自分から頭を下げて挨拶し、カチンとくるようなことがあってもやたらめったらキレたりしない、そんな聖人君子のようなワタシに出会えるような気がするのです…。


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