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わたしはここにいる、と呟く/新津きよみ

存在を認めてほしいと望むのは、喉を渇きを癒したいと思うのと同じぐらい本能的な要求である、というのをどこかで読んだことがあります。

確かにそうかもしれません。

ワタシなら、存在を軽視されるぐらいなら、いっそのこと嫌われたほうがいいとさえ思ってしまいますから。

7編の短編からなる本書には、いずれも自分の存在を認めてもらうことを望んでいる主人公が登場します。


わたしはここにいる、と呟く。わたしはここにいる、と呟く。
(2007/11)
新津 きよみ

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その中の「あなたの居場所」は、幼い頃からあらゆることに才能を発揮してきた女性の悲劇を描いています。

母親から「夢を持ってやりたいことを見つけなさい」と育てられた奈美は、幼い頃からピアノやバレエ、スイミングなどに並はずれた才能を見せ、中学生になってからは、勉強、特に英語はトップクラスの成績を修め、有名大学に進学します。

そんな奈美は、母親にとっては自慢の娘であり、同級生の典子にとっては、平凡な主婦となった自分と比べて、羨ましくてたまらない存在でした。

しかし、大人になっても、自分の能力に見合った、やりたいことを見つけたいと転職を繰り返す奈美は、とうとうとんでもない行動にでてしまい…。




有り余る才能を持ち、子どもの頃から華やかな位置にいた奈美ですが、大人になってからの彼女の姿に、ワタシは「器用貧乏」という言葉を思い出しました。

ワタシの同級生にも、小学生の頃はかけっこも早く、漢字テストもいつも満点で、絵も上手、というスター的な子がたまにいましたが、大人になって出会うと、えっ?と思うぐらい平凡で影が薄くなっていたりすることがありました。

子どもの頃は何でもできるため、無限の可能性を秘めているように思えても、成長していくうちにそうではないことに気付いて、それぞれの、そこそこの居場所を見つけて、大人になっていくのだと思うのです。

なので、奈美のように自分の可能性に折り合いをつけられずにいると、居場所を見つけられなくなってしまうような気がします。

若い頃、美人でちやほやされていた人に独身が多いと言われるのも、容姿に自信があるからこそもっと素晴らしい相手がいるかも、と思ってしまい、良縁を逃してしまいがちだからかもしれません。

ワタシが、そこそこのところで手をうち、まあまあの相手と、ほどほどの時期に結婚することができたのは、親が10人並みの容姿に産んでくれたおかげだと感謝しなくてはいけませんね…。


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