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曾根崎心中/角田光代

この人のためなら死んでもいい、と思えるような恋をされたことがありますか。

残念ながら、ワタシは無いですね。

本書は近松門左衛門原作の人形浄瑠璃を、筆者が小説にアレンジしたものです。

予想通りの展開ながら、最後は泣いてしまいました…。

曾根崎心中曾根崎心中
(2011/12/22)
角田 光代、近松 門左衛門 他

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新地の天満屋の遊女 初は、醤油問屋の手代 徳兵衛と恋におちます。

とはいえ、遊女の恋愛はご法度とされているため、初は徳兵衛への熱い想いを胸に秘めて、客をとる日々を送っています。

徳兵衛と一緒に暮らせる日を夢見る初でしたが、20歳以上年の離れた加島屋からの身請けの話が持ち上がります。

そして、徳兵衛にも主人の姪との縁談が持ち上がり、それを拒んだ徳兵衛は店をクビになり、そのうえ、友人にも騙され…。




物語は、初が胸の内を語るという形で進むのですが、その境遇ゆえの人生に対する諦めの想いがつらく、哀しいです。

徳兵衛のことも、愛しくて恋しい人ではあるけれど、明るい未来を夢見ているわけではなく、一緒になりたいけれど、どうせ無理だろうなぁ…、と思っているふしがあるのです。

21歳とは思えない程、腹がすわっているのです。

それに対して、徳兵衛は初と同じように不幸な幼少期を送ったにも関わらず、その苦労が身に付いておらず、まるで大店の若旦那のように、簡単に人に騙されるのです。

途中、どうして初はこんな頼りない男に恋い焦がれるのか?と不思議で、ちょっとイラッとくる部分もありました。

しかし、終盤は違いました。

そんなことがどうでも良くなるぐらい、追い詰められていく2人にぐいぐい引っ張られてしまいました。



初と徳兵衛は初めて会ったときに、以前に会ったことがあるように思えて、一瞬にして恋におちるのですが、この感覚、ワタシにはわからないですね。

一目ぼれというのをしたことも無ければ、されたことも無い(おそらく)ワタシには、一生縁の無いことのように思います。

ワタシは、どちらかといえば、感覚では無く、頭で恋愛するタイプだと思いますので、人間的に尊敬できないような男性を好きになることは無いような気がします。

なので、いくら容姿が優れているとはいえ、徳兵衛のように簡単に騙されるような男性は、ぜーったいにイヤなのです。

頼りない彼には私がついていてあげないとダメ、などという母性本能重視型の恋愛は、ワタシにはありえないのです。

男性を引っ張っていくのではなく、後ろをついていきたいタイプなのかもしれません。

といっても、3歩下がってついていくような感じではなく、前を行く男性のかかとを踏み付けるようにしてついていく、といった感じでしょうか…?


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